2025大阪・関西万博 小山薫堂テーマ事業プロデューサー シグネチャーパビリオン 食を通じていのちを考える「EARTH MART」を初公開
No.14

2025大阪・関西万博 小山薫堂テーマ事業プロデューサー シグネチャーパビリオン 食を通じていのちを考える「EARTH MART」を初公開
生産者、一流シェフ、フードテックまで、 多様な食の担い手と共創するおよそ20コンテンツの展示を展開
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)シグネチャーパビリオン「EARTH MART」(テーマ事業プロデューサー:小山薫堂)は、食といのちをテーマに、多様な食の担い手と共につくりあげたパビリオン内の全コンテンツを公開しました。
EARTH MARTのテーマは「食を通じて、いのちを考える」。私たちのパビリオンでは様々な食の課題と向き合いながら日本人が育んできた食文化の可能性とテクノロジーによる食の進化を共有し、「新しい食べ方」を来館者と共に考えます。食を通じて様々な当たり前をリセットすることで、“いのち”への感謝の気持ちを育めるようなパビリオンを目指しました。そして、当パビリオンから「いただきます」の価値を改めて世界に発信します。
●EARTH MARTのご紹介
「EARTH MART」とは、食といのちの循環に触れ、未来へのヒントと出会う空想のスーパーマーケットです。伝統、文化、社会課題、テクノロジー・・・食の現在をニュートラルに見つめ直し、食べることの喜びと、私たちが次の時代にいのちをつむいでゆくヒントを探す旅に誘います。

食をはぐくみ、ひとが賑わう、茅葺のパビリオン

■ 食がいのちであることを見つめ直す「いのちのフロア」
いのちのフロアでは、まるでスーパーマーケットで買い物するような感覚でワクワクしながら、これまで当たり前だと思っていたことをリセットし、新しい食べ方と向き合う様々な体験が散りばめられています。

・野菜のいのち
花も、実も、葉も、茎も、根も、野菜が新しい種をつくるためにある。

・いちばん食べられる魚
地球でいちばん食べられている「イワシ」は地球でいちばん多くのいのちを支えています。「イワシ(鰯)」という字は「弱い魚」と書くけれど、実は一番強いいのちかもしれません。

・家畜といういのち
ひとが食べるために育てるいのち。つまり、わたしたちが生きるために生まれてくるいのち。

・いのちのはかり
食べ物の重さをはかるための「はかり」ではありません。いのちの重さを感じるための「はかり」です。

・一生分のたまご
日本人ひとりが一生で食べる卵の数は、約28,000個。その量は世界トップクラスで年間300個以上を消費し続けています。

・いのちのショーケース
世界の人々がいただく主な食べものと年間消費量(いのちの数/年)他の雑食性動物と比べても人間が食べる食材の数は圧倒的に多く、数万種もあると言われています。ここに並んでいるのは、ほんの一部。私たちは、これだけの種類と数の「いのち」に支えられているのです。

・世界の食卓
わたしたちは、世界の人々が何を食べているか、実はあまり知りません。食を知ることが、その人を知る手がかりとなるかもしれません。

・いのちのカート
大きないのちのカート。ねぶたでつくられたこのカートには、日本人が食べる約10年分の食材が入ります。

・いのちのレジ
わたしたちは、わたしたちがいただいた、いのちでできています。

・世界のレシート
世界に実在する、一週間分の家族の食糧。データや数字からでは読み取れない、本当の人々の暮らしが見えてきます。

■ 新しい食べ方のヒントに出会う「未来のフロア」
未来のフロアでは、日本が育んできた伝統、文化、テクノロジー、さまざまな視点から未来に残したい「食べ方」を散りばめながら、食べることの喜びと、私たちが次の時代に「いのち」をつむいでゆくヒントを探す旅に誘います。

・未来を見つめる鮨屋
鮨職人×フードテクノロジー 伝統と革新が融合することで、食の未来が見えてきます。

・進化する冷凍食
あらゆる食材を凍結粉砕してパウダー化。それは食の新たな可能性を広げます。

・味を記憶し、再現できるキッチン
世界中で調理過程のデータが共有される未来。料理の楽しさも、技術も、文化も記憶され、時空を超えてゆく。

・みんなが幸せになる未来のお菓子
子どもたちが思い描いた未来のお菓子を集めました。この中に、みんながもっと幸せになるヒントが見つかるかもしれません。

・EARTH FOODS
食の未来をより良くするために世界に共有したい日本発の食の知恵。

・UMEBOSHI ~BANPAKU-ZUKE〜2025→2050
ここで作る梅干し「万博漬け」。ただし樽を開けるのは2050年。いわば「食のタイムカプセル」です。2025年の思い出を、あなたは誰と共有しますか?
●EARTH MART協力者(敬称略)
テーマ事業プロデューサー 小山薫堂
建築・設計 隈研吾(隈研吾建築都市設計事務所)
全体アートディレクション 八木保(Tamotsu Yagi Design)
プロローグ
- 作品協力 室瀬和美(漆芸家、重要無形文化財「蒔絵」持者)
野菜のいのち
- 展示監修 奥津爾(オーガニックベース代表、オーガニック直売所タネト運営)
- 野菜提供 岩崎政利(種をあやす農家)
家畜といういのち
- 撮影 タキミアカリ(家畜写真家Artist)
- 撮影ロケ協力 株式会社エルパソ、農業生産法人北十勝ファーム有限会社、飛ぶ鳥農場
世界の食卓
- ピーター・メンツェル(報道写真家)
いのちのカート
- ねぶた制作 学校法人瓜生山学園 京都芸術大学 有志学生
世界のレシート
- 取材協力 独立行政法人 国際協力機構(JICA)
未来を見つめる鮨屋
- 撮影協力 小野二郎、小野禎一(鮨職人、すきやばし次郎)
- 技術協力 梅川忠典(リージョナルフィッシュ株式会社)
進化する冷凍食
- 技術協力 古川英光(山形大学 古川英光研究室)、株式会社ニチレイフーズ
味を記憶し、再現できるキッチン
- 技術協力 野元知子(ソニーグループ株式会社 録食チーム)
- 友情出演 佐藤政彦(わいんぱぶ ためのぶ)、脇屋友詞(Wakiya 一笑美茶樓オーナーシェフ)
みんなが幸せになる未来のお菓子
- 審査員 服部幸應(料理研究家、医学博士)、鎧塚俊彦(パティシエ、Toshi Yoroizukaオーナーシェフ)、森本千絵(魅力製造、アートディレクター)、佐々木希(女優)
- 運営協力 一般財団法人ピースコミュニケーション財団、江崎グリコ株式会社
EARTH FOODS 25
- EARTH FOODS検討委員会 小泉武夫(農学博士、東京農業大学名誉教授)、村田吉弘(菊乃井 三代目主人)、門上武司(フードコラムニスト、「あまから手帖」編集顧問)、辻 芳樹(辻調理師専門学校校長、辻調グループ代表)、外村 仁(Food Tech Studio - Bites!ファウンダー、元Apple マーケティング本部長)、野村友里(eatrip 主宰/料理人)、石川伸一(宮城大学食産業学群 教授「EARTH MART」アドバイザー)、大屋洋子(食生活ラボファウンダー、食ビジネスプロデューサー)
- 料理開発 リオネル・ベカ(ESqUISSE エグゼクティブシェフ)、サンティアゴ・フェルナンデス(MAZ ヘッドシェフ)、石坂秀威(SEA VEGETABLE 料理開発担当/シェフ)、加藤峰子(FARO シェフパティシエ)、桑木野恵子(里山十帖 料理長)
- パッケージ企画協力 パッケージ幸福論
UMEBOSHI ~BANPAKU-ZUKE〜 2025→2050
- 協力 紀州梅の会、田辺市、九鬼家隆(熊野本宮大社 宮司)
エピローグ
- 作品協力 前田昭博(陶芸家、白磁作家、重要無形文化財「白磁」保持者)
- 写真協力 株式会社キタムラ・ホールディングス
●EARTH MART協賛企業(五十音順)
【シルバーパートナー】
江崎グリコ株式会社、株式会社セブン‐イレブン・ジャパン、株式会社ニチレイフーズ、株式会社FOOD & LIFE COMPANIES
【ブロンズパートナー】
関西テレビ放送株式会社、TSUBASAアライアンス株式会社、フクシマガリレイ株式会社、郵船クルーズ株式会社
【パートナー/サプライヤー】
株式会社岩崎、学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学、株式会社キタムラ・ホールディングス、株式会社ぐるなび RED U-35 2025 コンソーシアム、大成建設株式会社、トヨタ不動産株式会社、中西金属工業株式会社、株式会社 LIXIL